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携帯黒電話Bluetooth 601形黒電話の製作手順

携帯黒電話Bluetoothの制御基板を601形黒電話に組み込む方法を紹介します。
ここで紹介する方法は一例です。他に良い方法があれば適宜工夫してください。

前面
黒電話を分解し、本体下側はベルだけ残してこのような状態にします。
(金属の柱が裏側のツメで止まっているので、外すとオリジナルの基板が取り外せます)。
ベルの配線にピンヘッダーを半田付けします。

前面
ダイヤルとフックを半田付けします。
バッテリーを取り付けるためのスペース確保のため、赤丸の部分の部品を取り外しておきます。
(制御基板の取り付け位置について:以下の説明では制御基板は電話機の柱に縦置きで取り付けていますが、上記の写真にてフック以外の部品を全て外すと、制御基板を横置きに取り付けることもできます。 部品を取り外す工具・技術の有無などのご都合に応じて、制御基板の取り付け方法は工夫をお願い致します)。

前面
フックスイッチは上のように、基板の裏側から取り出します。
既存の回路から切り離すため、赤丸の2カ所をパターンカットします。

前面
ネジとスペーサーを上のように取り付けます。

前面

601形はカバーに電話線用の穴があいていないので、充電コネクタ用に穴をあける必要があります。

後日追記:マイクロUSBコネクタは表面実装のため、コネクタ抜き差しの際、上下方向に力がかかるとはんだ付けが剥がれる場合があります。
多少の衝撃は充電基板の取り付け部分で吸収できるよう、充電基板の取り付けで以下のような対策を取ってください。
・ゴム製のワッシャーを挟んで柔軟性を持たせる。
・ねじを強く締め過ぎない。
・ダブルナットとし、基板が多少は上下に動けるようにする。

前面
各コネクタは、接続先ごとに2ピン、4ピンずつにカットしたピンヘッダに電線をハンダ付けします(画像上)。
ハンダ付け時には熱でピンがゆがんでしまうので、コネクタに挿した状態でハンダ付けした方が良いです。
(バッテリーのハンダ付けは先にコネクタ側、後でバッテリー側とし、ショートしないように気をつけて下さい)。
そして、グルーガン(ホットメルト)で絶縁・固定します(画像下)。

前面
グルーガンは100円ショップでも売っています。(上記写真は100円ショップの物ではありません)。

前面 前面
ピンヘッダへのハンダ付けは初心者の方には難しい場合があります。
(ピッチが2.54mmと比較的狭いことと、素早く行わないとプラスチックが溶けてしまうため)。
ピンヘッダのハンダ付けが難しい方はジャンパー線を使って下さい。
適当な長さで切って、電話のダイヤルなどの配線と、電線同士を接続して下さい。
ジャンパー線の先端は制御基板のコネクタに1ピンずつ差し込めるようになっています。

前面
基板の取り付けは、L字金具で電話機の柱に固定しました。
(600形用の基板固定金具は当方ではご用意していません。
上記の方法は片側だけで固定しており多少不安定なので、各自で工夫してください)。

前面
上記のように組み立てます。
制御基板のコネクタ(ピンヘッダ)は、抜けないようにアセテートクロス粘着テープをコネクタの周りに巻いています。
バッテリーは両面テープで貼り付けています。

前面
上から見た写真です。

以上で完成です。

動作テストは、
1)充電器を差し込んだ時にベルが「キンコン」と鳴るか
2)受話器を上げたときに受話器から「ツー・ツー」と音がするか
3)ベルテスト(受話器を置いて「9」をダイヤル)でベルが「ジリリリリーン」と鳴るか
を行うことで、一通りの確認ができます。

すべてOKならば、取扱説明書に従って携帯電話と接続し、使用できると思います。


Last update: 2020/09